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テンちゃんの思い出

時間が経って、気持ちの整理もついてきたので、前回触れた「悲しかったこと」のご報告をしようと思います。ブログで悲しい話をするなんて、どうも気が引けるのですが、お付き合いくだされば幸いです…。

FI2621424_1E.jpg7月の始めの木曜日、夕方になって、自宅の近所に住んでいる従妹から、慌てた様子で電話がありました。

「ウチのマンションの入口に、スズメのヒナがいて、飛べないみたいでじっとしてるんだけど…」ははあ、巣立ちビナだな、と見当がつきました。
「親鳥が、近くの電線の上で見守ってない?」物陰でしばらく見守ってみたが、いないとの答え。ちょうど手が空いていたということもあり、仕事を早引けして、とにかく見に行ってみることにしました。

現地に着いて、従妹の指差す方向を見ると、通路に置いてある自転車のチェーンの上に、なるほどスズメのヒナが留まっています。第一印象は、「巣立ちビナとしては、ちょっと小さすぎるなあ…」ということ。

さらに、近づいてよく見ると、クチバシが食い違ってしまっており、ウチのちゅんどもの小さいころや、昨年出会ったぴーちゃん(記事はこちら)にくらべて、とにかく小さくて弱弱しく、元気もないように見受けられ、不安になりました。

ともあれ、しばらく見回しても親鳥の姿はおろか、スズメ一羽現れないので、一晩保護するつもりで、ヒナを手で包んで帰ることに。ヒナの細い足は、自転車のチェーンの油がついて真っ黒になっており、手に乗せるとその小ささ、軽さは驚くほどで、それがまた哀れを誘いました。


FI2621424_2E.jpg帰宅して、ちゅんどもと顔合わせさせると、小心なひなちゅんは大騒ぎ。ヒナを手に乗せていたら、ちゅんすけが近寄ってきたので、
「ちゅんすけ、ホラ、赤ちゃんだよ。仲良くするんだよ」と見せたら、首を伸ばしてのぞき込んだ後、ヒナの尾羽をくわえて、ギュッと引っ張ったから驚きました。ひなちゅんを迎えたとき(『ひなちゅんのこと』参照)と、まったく同じことをしたからです。ヤキモチ焼きなのですね(笑)。

(●゚ θ ゚)母が帰ってきたので、例によって名前をつけようということに。「自転車に留まっていたから、ジテンシャのテンを取って、『テンちゃん』がいい」…安易なネーミングも従来どおりです(笑)。

餌を作っている間、座椅子の上に、テンちゃんを乗せておきました。しばらくは、立ち尽くしてじっとしていましたが、落ち着いてきたのか、チルッ、チルッとか細い声で鳴き始め、ピョンとジャンプ飛行をして、写真のように網戸にしがみついたり、本棚に飛び上がったり。
「おっ、思ったより元気があるな、これで餌を食べてくれれば、もう大丈夫だな…」と、安心したのですが…。

練り餌、脱皮したミルワーム、きな粉を練ったものと、色々試したのですが、ほとんど食べません。心を鬼にしてヘラで口をこじ開け、強制給餌に及んでも、少し口をもぐもぐさせるだけで、食欲が無いようなのです。
ただ、ヘラでクチバシのはたに水をたらすと、飲むことはわかったので、ネクトンSを溶かした水を飲ませたものの、ちゅんどもの子供時代との違いに、不安は増すばかりでした。

慣れないうちは、仕方がないのかも知れないと、給餌は一旦やめ、しばらく遊ばせて、様子を見ることに。

座椅子の上に戻してやると、羽づくろいを始めたものの、ちょっと姿勢を変えると、そのたびにコテンとひっくり返ってしまいます。ほとんど歩かないで、ひとところにじっと留まっているところを見ると、どうも足が弱いように思えました。

脚弱は、発育時の栄養不良から起こると聞いたことがあるので、親から餌を充分に与えられていなかった、とも考えられます。もしかしたら、何らかの理由で、親から見離された子なのかしら…。


FI2621424_3E.jpg(●゚ θ ゚)母が、テンちゃんを手の平に乗せると、体温でぬくもったのか、テンちゃんは目をつむって、眠り始めました。
その眠り方が、鳥らしからぬ深い眠りで、少し手を動かしたり、物音がしたりしても、目も開かずこんこんと眠っているのです。全く動かないので、このまま死んでしまうのでは、と思えるくらいでした。

「この子は、体が弱いんだね…」テンちゃんの寝顔を見ながら、(●゚ θ ゚)母と二人で、しんみりとしてしまいました。何とか、助けてやりたいのですが…。

テンちゃんを電気アンカの上に乗せた、小鳥用キャリングケースに入れて寝かせ、その日は休むことにし、翌朝は早起きして、テンちゃんを連れて、従妹の家の前に向かいました。ぴーちゃんの時のように、早朝なら親鳥が来ているかもしれません。

テンちゃんを、木におおわれた塀の上に乗せて、物陰から様子を見ていると、しばらくして一羽のスズメがテンちゃんの目の前に着陸。テンちゃんも、ピルピルと小さな声で反応しています。ああ、良かった!
…ところが、親鳥らしきそのスズメは、体を細くして、ビビビビビ、と威嚇するときの鳴き声で一声鳴いた後、プイと飛び去って、二度と降りてきませんでした。

昨年のぴーちゃんの時に見た、親鳥の愛情あふれる態度とは、全く正反対です。
私の勝手な思い込みで、あるいは野鳥に詳しい方に叱られるかもしれませんが、親鳥が「アンタはもうウチの子じゃない」と、テンちゃんを見捨てたようにしか見えませんでした。

自然界の厳しさを目の当たりにして、複雑な気持ちで、テンちゃんと一緒に仕事場に向かいました。面倒を見るのは、もちろんやぶさかではありません。しかし、困ったことに、我々は翌日から、業界の恒例行事で、泊りがけで出かけなければならないのです。


FI2621424_4E.jpgこの行事は、毎年この時期にあり、留守中のちゅんどもの面倒は、従妹に見てもらっています。ちなみに夫婦での旅行は、ちゅんどもが心配なので、この行事以外は全て日帰り(!)で済ませています。

話を戻して、保護したばかりのテンちゃんの世話を、幼鳥に触れたことのない、従妹に任せるわけにはいきません。そこで、近所のスズメ保護者の方に、厚かましくもお願いしてみることにしました。

この保護者の方とは、ちゅんすけを保護してしばらくしてから、スズメの保護者同士ということで、お付き合いが始まりました。

片目が無く、羽がねじれて、しかも羽毛もまだらにしか生えないという、重度の障害を持つスズメを、立派に育てられたベテランの保護者です。しかもその子は、ちゅんすけより年上で、そのお宅で今なお元気に暮らしているのですから、まったく驚くほかありません。

夫婦揃って、恐縮しつつお願いに上ると、ありがたいことに二つ返事で引き受けてくださり、足掛け3日、テンちゃんを預かってもらうことになりました。
しばしの別れはつらくもありましたが、チュンチュンと元気に鳴く、片目のスズメ君もいてくれるのですから、テンちゃんも寂しくないでしょう。


FI2621424_5E.jpg行事から帰って、保護者さんのお宅を訪ねてみると…。

テンちゃんが、亡くなったことを知らされました。

「ちょっと食が細かったけど、昨日までは元気で、ピーピー鳴いていたりしていたんだよ。それが、今朝見たら冷たくなっていてねえ…。」と、何度も頭を下げられ、かえって恐縮してしまいました。
こちらこそ、結果的につらい役目をお願いしてしまい、申しわけありませんでした…。道に面した花壇には、テンちゃんのお墓が作られており、あたたかい心遣いに、目頭が熱くなりました。

この写真は、ピンボケになってしまいましたが、数枚しかないテンちゃんの写真の中で、一番好きな写真です。

首をかしげて、黒いお目目で、じっとこちらを見ていたテンちゃん。

何もしてあげられなくて、ごめんね。どうか、安らかに眠ってください。


(●゚ θ ゚) 父

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プロフィール

ちゅん父

Author:ちゅん父
カミサンの(●゚ θ ゚) 母と二人で、スズメのちゅんすけとひなちゅんに振り回されながらも、ますますちゅんどもに魅せられていく親バカな日々…。
閉鎖されたDoblogから引っ越してきました。

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